ー小松屋から譲り受けた白生地の中でもぴか一だった帯ー
【小松屋のこと】
今はあまり知られていませんが、生紬といえば、「小松屋」が代名詞だった時代がありました。 小松屋というメーカーの会長が、昭和40年代頃のこと、農家にたくさんあった使用されない「くず糸」に魅力を感じ、試織のうえ、製品化したものになります。 生繭の糸を使うことから「生紬」と命名したのも小松屋でした。
後継者不在により現在は廃業されており、あまり知られない事実となってしまいましたが、
芸術的な大胆な図案や、魅力あふれる素材を作ることにとても長けたメーカーでした。 それでいて、取引先は一都道県に一店舗という義理堅さを貫く筋の通った精神性を併せ持つ。
戦後の右肩上がりの時代に即するように勢いよく駆け抜けた京都室町にあった「小松屋」は、当時の定型化された着物の枠を取り払うような圧倒的な存在でした。
弊店のささ木は、初代の祖父の時代より、3代にわたり、魅了されてきたメーカーになります。
惜しまれつつ廃業される時、上質な小松屋オリジナルの白生地が、もう作られない、慌てて色々とわけてもらった店主だったのですが、 その中でもピカ一だった生紬の名古屋帯用生地がお写真のものになります。
勿体なさ過ぎてしばらくは大事に持っていましたが、とうとう、機会があり、三ノムシの蓑にて、文様を描いてもらい製品化いたしました。
素材感たっぷりな、小松屋生紬名古屋帯の最後のお品になります。 (小松屋生紬はあと附下1点になりました)
(小松屋さんの生紬のことについては、こちらをご覧なってくださいませ。)
【帯のこと】
紬メーカーの方々が、感嘆するほどの素材感、味わいのある帯は、腕の上手なおばあちゃんだったとお聞きする方が織り上げた白生地です。
作家とは異なり、世の中に名前が通ってなくても、また名前に興味のない、ひたむきに物作りに向き合う名工がいらっしゃった、そういう時代でした。
「もう、こんなの織れないんですわ」と紬メーカーの方々が口にするほどの貴重な生地に、ミノムシの蓑で文様を描く工芸にて、素朴な雰囲気を作ります。
ミノムシ工芸。これもまた、今では珍しい工芸となりました。
自然のみで出来上がった素朴な名古屋帯は、自然そのものとも言えます。
・・・
【選んだ文様は「柳に燕」・前の柄のこと】
お太鼓のみにミノムシの蓑で加工していただき、前の柄は、素材をたっぷり味わっていただくために、あえて前の柄は加工無しとしました。
ただ、織りの段階で、少し太い茶色い糸が、すっと一本織り込まれていて、それが、帯の前の風景として、さりげない表情を作っています。こういう織りも心にくい風情になります。
【コーディネート】
紬や上布など、おしゃれな夏のお着物に。絹紅梅などにあわせていただいても素敵です。
着物のお色は、選ばないコーディネートしやすいお品になります。
〇お気軽にお持ちのお着物に合うかどうかなど、お聞きくださいませ。
ラインや、メール、お電話、インスタのメッセージなどお使いいただけます。
〇主張しないのに存在感のある、コーディネートをまとめあげるような「自然」が生み出す力のある帯になります。
風情のある着姿は、目のある方ほど、感じるものがある帯と言えます。
小松屋生紬 名古屋帯 ¥ー柳に燕ー
〇お仕立て代等別 反物のみ ¥297,000(税込)
芯を入れてのお仕立てになります。
芯・仕立て代等別
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¥297,000価格
消費税込み
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