【美術工芸 啓】
純国産生糸「あけぼの」生引き糸を使用 熨斗目柄 名古屋帯
モダンでやさしい佇まいの熨斗目柄。
一見するとシンプルながら、近くで見るほどに、帯全体から奥ゆかしい品格が漂います。
決して声高に主張しないのに、着姿に確かな存在感を与えてくれる「実はただ物ではない」帯です。
「美術工芸 啓」といえば、素材への徹底した探究と、妥協のないものづくり。
その魅力は、着物をよくご存知の方はもちろん、背景を知らずとも自然と感じ取っていただける完成度にあります。
■ 純国産絹糸「あけぼの」への進化
これまでブラジル産の繭を用いてきた啓ですが、本作では愛媛県西予市野村町産・純国産絹糸「あけぼの」を使用。
日本国内で流通する絹のうち、
「養蚕から製糸までをすべて国内で行う純国産糸」は、わずか1%未満とも言われる希少な存在です。
使用しているのは、あけぼの種の春繭のみ。
さらに啓を代表する技法である 生引き糸(なまびきいと) を用いています。*
生引き糸とは、通常行われる熱乾燥処理をあえて施さず、タンパク質を壊さないことで、
艶・張り・しなやかさを併せ持つ、極めて美しい糸に仕上げています。精練には京都の地下水を使用し、仕上げはオーガニックオイル。
ふんわりとした柔らかさの中に、芯のあるコシと澄んだ光沢が宿ります。
■ 控えめに効かせた「箔」の美
一見して気づかないほど、さりげなく織り込まれた箔。
安価な化学繊維の箔糸ではなく、
土佐和紙に本漆を施し、金沢の本金箔を一枚一枚手作業で押した漆白金箔を使用しています。地色の濃淡の間に、細いラインとして静かに繰り返される箔使いが、帯全体に奥行きと気品を与えています。
「どこに箔が?」と、言われて初めて気づき、確かなその存在の意義——その控えめさこそが、この帯の真骨頂ともいえます。
■ コーディネートの幅
素材の良さがそのまま着姿の美しさに直結し、また、非常に使いやすい一本。
小紋
無地
簡単な附下
紬
単衣(夏帯にはまだ早い時期など)
まで幅広く合わせていただけます。
「合わせやすいのに、きちんと品がある」帯は、実は多くありません。
■
それぞれの分野で素材を究めた職人たちが、細部に至るまで手を抜かず完成させた帯は、知識がなくても、自然と目を惹かれ、心に残る一本です。
シンプルだからこそ、長く寄り添い、ご自身の時間を豊かにしてくれる帯となることでしょう。
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