※お写真の附下はすでに売り切れですが、他の生紬も、見てみたいという方はお写真をお送りさせて頂きます。付け下げ・付け下げ付け小紋・無地があります。
お値段は、
無地約¥180,000~付け下げ¥350,000くらいです。(お仕立て代等別)
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「生紬」。着物をよく着られたり、興味のあるかたは、実際に持っていらしたり、耳にしたことのある名前かと思いますが、その歴史をひもとくと、何とも切ない思いにもかられます。
弓削徳明氏の生紬の追憶
今回ご紹介するのは、
昭和44年ごろ、生紬と命名し、生紬を初めて世に送り出した弓削徳明氏が率いた着物メーカー小松屋のものです。
小松屋さんは、既に廃業されていて、今は、他のメーカーが「生紬」を商標登録されていらっしゃるので、「生紬」と呼べなくなるという切ない物語が隠されています。
下の文は、当時の小松屋さんから、頂いた資料からの抜粋です。
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生紬について
糸は、蚕が繭を作るときに最初に出す糸(繭のまわりにつく糸)を精練など加工をせずに、糸本来のまま織り上げています。
蚕が最初に出す糸は、、当時くず糸とされ、使用されずにいた糸です。
しかし、その独特の風合いに惹かれた会長は、昭和42年ごろから、試織し、昭和44年ごろに製品として完成させました。
その素朴な味わいや生成りの色、精錬されていない生糸の独特な風合いは、単衣や夏の着物として着用されることとなり、また、多くの類似品が出回るようになりました。
名前の由来は、「生紬」とあるように、生繭の糸(精練されていない糸)を使用ているところから、命名されています
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このころに作られていた生紬は、赤城地方にて、座繰りで糸を引き、新潟にて手織りで織られたものです。
そして、時代を経るごとに、風情が少しずつ変わってきています。
今は、もう、手織りであっても、国産繭からつくられたものではありません。
国産であることに、こだわっているわけではありません。
国産だから、高級だとか、そういうことではありません。
風合いや風情が、違うのです。
これまで、ずっと見てきているからこそ、その歴然とした違いが判ります。
そして、糸がちがうのですから、当然着心地が変わってくるのです。
小松屋さんの生紬を、何十年と愛用してくださってきた方のお言葉は、実に明確で正直です。
小松屋さんの生紬が二桁ない数反になりました。
当店は、展示会やイベントを行い、がんがん売るお店とは異なり、良いものを少しずつ、作り足しながら、必要な方に、必要なものだけをお見せする方法で、毎年、小松屋さんが廃業される寸前まで、少しずつ別注をして、染めてもらってきました。また、小松屋さんが廃業されたのちは、直接、機屋さんにまで足を運び、白生地の生紬も数点ながら、わけて頂きました。
当時の生紬の風情が大好きだったからです。そんなわけで、今も、数点ながら、国産繭、手織りの小松屋さんの生紬が残っています。
大事に隠しもっていても・・と思い、
少しずつ、こちらでもご紹介させて頂くことにしましたが、生紬としてはご紹介できない状況で。でも、生紬以外、何て呼べばいいのか・・。そんなわけで、弓削徳明氏の生紬の追憶。としてご紹介させていただきます。
詳しくはこちらをお読みいただけたらと思います。
お写真の着物のこと
付け下げ・生成色 文様「笠と蛙」
〇他にも、無地・無地に近い小紋などございます。
「小松屋さんの生紬」とお問い合わせくださいませ。
出来る限り丁寧にお写真などお送りさせて頂きたいと思います。
電話 0776-22-4124
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