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松竹梅 袋帯ー芳中の松ー

松竹梅の帯は多いですが、「品格」だけでなく、「少しの個性」を添え、そして、見れば見るほど、見えどころの多さに目がいく、なかなか心憎い珍しい帯のご紹介です。

 

白地や金地の帯は、礼装用に良くありがちな王道の合わせ方になりますが、黒地の帯は、一つあると装いに巾が広がるものです。そして、

更に、一見するとお太鼓は何の柄かしら?と目を引くフォルムに、それを表現する圧倒的な織りの迫力に目を奪われます。みどころはそれだけではありません。なかなか心憎い帯なんです。

 

①見どころ 中村芳中の松

 

江戸時代の人気のある琳派の画家に酒井抱一がいますが、同じような時期に中村芳中という琳派絵師がいました。詳しい文献が残っておらず謎の多い絵師だそうですが、この芳中が描いた松をお太鼓に「どん」と織りあげています。お写真の一番最後に芳中の「扇面 松図」をのせました。

独特のフォルムの松が 個性的であり、また、芳中は、「たらしこみ」と言われる技法を好んだそうで、扇面 松図も、たらしこみの透明感、立体感が見られます。このたらしこみの色の濃淡や質感をそのまま感じさせるような、様々なお色の糸、複雑な織り方が、何とも力のある織り方で、松を表現しています。これがまた、見事です。

 

 複雑で勢いを感じるような迫力のある織りかたですが、丸くてコロンとしたフォルムの松は、かわいらしくもあって、眺めていますと、本当にきりがありません。

 芳中を知る方が見れば、分かる松。知る人にぞ伝わる松とも言えるかもしれません。

 

②織りの複雑さ、すごさ

 

地は、黒地ですが、もちろん、単一な黒地ではありません。ここにもお色の違い、細かな織りが立体感や奥行きを感じさせ、見どころの多い芸術作品のような帯とも言えます。また金糸は本金を使用。

 お太鼓の松は、一体どういう織り方をしたらこんなふうに表現できるのだろうかというほど、さまざまなお色の糸、織り方を駆使して、迫るような迫力ある松が織りあげられています。

 

③松竹梅 

 そして、前。が、またかわいいのです。前の柄で竹と梅を。

 お太鼓と前の柄にわけて松竹梅を表現するという心憎い演出が、また楽しさと軽やかさも添えます。

 

 ハレのお席や、初釜などに、お締めいただけます。お写真で合わせましたのはあっさりとした附下げですが、訪問着、付け下げ、色無地にも。黒地ですので、合いやすいと帯と言えます。

 

④そして、何と言っても、これ。

 

 身に装う帯ではありますが、飾っていただければ、一幅の絵画のように「松の枝」が現れるるのです。この仕掛けが、驚きでもあり、装ってたのしめて、そして、飾って愛でる。

芸術そのものと言えます。

 

 

 織り方の複雑さ、お太鼓が松、前に竹梅。そして、絵画として。何とも見どころの多い袋帯となります。

 

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〇お持ちのお着物に合うかどうかお気軽におたずねくださいませ。

〇当店はぽちっとお求めいただくというよりも、お話をお聞きしながらが、当店らしさでもあります。何なりとお問合せくださいませ。

〇お値段はお問合せくださいませ。

松竹梅 袋帯ー芳中の松ー

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