第二章 注文までの大まかなスケジュール
第四章 少しでも良いものを、買いたいと思うなら、「専門店」が「安心」で「お得」な理由
序章 かけがえのない時間
ご成人、心よりおめでとうございます。
大切な節目を迎えられますこと、心からお祝い申し上げます。
振袖は、準備期間も、とても掛け替えのないご家族の大切な時間になります。
親子の絆を再確認するような、すばらしい時間を過ごしていただきたいと願っています。
・
お写真は当店のお客様です♡

振り袖とは、古来、巫女が袖を振り「降り舞い」を舞って神を呼んだ・・・とか。
そんな難しい由来を知らなくてもどこか「厳かな風情」を、親や家族は感じているものです。
そして、今この瞬間の初々しい美しさを最大限に引き出してあげたい。美しさの中には、どこか「厳かさ」が漂ってほしいと思うご家族が多いように感じます。
お嬢様は、そんなことを少し、頭に入れていただいたら、すばらしいです♪

ー頭に入れておきたいことー
①お洋服を選ぶときとは違う感性が必要
振り袖は、お洋服とはちがい、お嬢様が、ご自身の思いで軽やかに決めていくというよりは、
ご家族皆さまで、お顔映りや、御意向を聞きながら、一つ一つ、大切に、時間を積み重ねながら、お仕度をすることになります。そこには、美術品を見るような眼が大切になってきます。
②第一礼装とは
ワンピースのように、お嬢様が、気軽に軽やかに決めるものとはちょっと違います。
ご家族のセンス、意思、考えなどがすべて表れる装いでもあるのです。
「背景に家族」というと古臭いイメージでしょうか。
以前ならそう思われた方も多いかもしれません。
自然災害の多さ、コロナ禍を経て、今、家族を大切に思う気持ちや、目に見えないものを敬うことの大切さに改めて気が付かされ、ご家族の一つ一つの節目を、これまで以上に、大切に感じる方が多くなったように感じています。
第一礼装である振袖とは、ご家族の思いを纏う(まとう)いなのです
それを、若いお嬢様には、知っていただけたらうれしいです
振り袖は、成人式だけ???1回しか着ない?
ではないです。
これから続くお友達の結婚式や、大学の卒業式には、袴の下に振袖を着ると華やかです。
それから謝恩会もあります。

意外と着る機会が多いものなのです。
そして、ご自身の結婚式に着られる方もいらっしゃって、そんなお手伝いもさせて頂いています。
第1章 振袖チェーン店との違い
呉服屋さんと言えば、何年も前から送られてくるとお聞きするカタログやDVDを思うかもれしれません。特に福井は、全国の中でも振袖商戦のお店の多い地域になります。
なんのサービスが受けられるとか、いつまでにご予約いただければ、とか、色々なサービスが受けられるその方法は、簡単で便利です。・
ただ、サービスと謡いながらも、営利目的の事業であれば、ボランティアではないということを冷静に考えれば、見えてくることもあるものです。
こういう振袖のお店だけが、着物屋さんではありません。当店から、知らない方にDMを送ることはしません。カタログもありません。着付けや袴のサービスなどもありません。

生粋の着物の専門店である当店の場合ー
これらの振袖商戦のお店とは、全く違うお品、合わせ方、接客、時間の流れになります。「早く」「今日契約したら」などとは真逆の時間の流れになります。
何軒か回ってうちに来られて、
「今までのお店と話す内容が全く違う」
「値段と写真のサービスの話だけで、こちらで聞くような話は一切なかった。初めて聞く話ばかり。」
「どうして佐々木さんが良いというのかが、よくわかった」
なんてうれしいお言葉をかけて下さることも多いです。
◎専門店とは。
分かりやすく言えば、カタログの振袖を扱わず、レンタルなどもしないところと言えます。
もう少し詳しく言えば、織りや染め、裏もの、仕立てのことなどを熟知し、専門店な知識を持っているお店のことと言えます。そして、扱う商品が全く異なります。

大事なことは、
良いもの、質の良いものを、お得にほしいと思うときは、専門店がお得になります。
※公告宣伝費や特典などの経費が上積みされたお値段ではなく、純粋に着物のお値段になるのです。
逆に、言えば、当店で、インクジェっとの振袖を買おうと思うと割高になります。扱っていないからです。それと同じことです。
第2章 【当店でのご注文の大まかなスケジュール】
①ヒアリング
ご身長、お顔立ち、ご家族様とお嬢様それぞれのお好み、ご予算、ご希望などお聞きします。
その後、店主が、京都や石川、または東京など、いろいろなお振袖を吟味して、数十枚前後ご準備します。数はたくさんあっても意味をなしません。インクジェットのお品1000枚あっても仕方ないですね。良いと思うものだけを厳選してお見せいたします。
各染め屋さんによって、得意な分野が違います。古典、モダン、すっきり、個性的など。いろいろあります。もちろんインクジェットは扱いません。
ご予算によっては、型染めのもの、型染と手描き、手描きなど、工夫してお見せいたします。
②ご家族様のためだけの展示会ような形
(展示会のような釣りあがったお値段ではありません。念のためお伝えしておきますね。展示会のようなコストは一切かかっておりません)
お一家族様のために揃えるので、場所は当店にて、一人展示会のようになります。
ご遠方の方ですと、お写真で見ていただいたり、場合によっては、店主がお伺いさせていただくこともあります。

③一度で決まることはありません。
何度も足を運んでいただき、ご一緒に吟味して吟味して、一つ一つ決めていくことになります。
振袖商戦のお店では、一度のご来店で、きもの、帯、小物と一気に合わせるというお話をお聞きしますが、そういうことは、当店ではありません。吟味する場合、一度では無理です。
また、
あおったり、焦らせることもありません。振袖は①~②年ほど前からご準備いただければ十分ですよ。
第3章 専門店で振袖を選ぶときの「眼」は?何を見る?
振袖は、何を見て決めますか?
柄がかわいい?色が好み?何千枚もある中から、選ぶ?好みのタレントさんが着ているから?
数万円の振袖でないのなら、表面の色や、模様だけを見てはいけません。
ある程度のお値段を出すのなら、そのお値段に見合う「質」を求めたいです。一番大事なことは、その色に「深み」を感じることです。
色に深みを出すというのは、色の問題だけではありません。その色を受け止める「生地の質の良さ」が重要になります。
生地の表面にだけプリントされる振袖は、だからペラペラ、ちかちか、のっぺりとした印象になります。
一方、たっぷりと染料を含むことのできる生地は、心を動かされるような深みのある色を醸し出します。

そして、
色と色の組み合わせの妙、どっしりとした質感、帯との相性、文様・・・半衿や重ね衿。
お草履にバッグ。
バッグも、実はとても大切なんです。どういうお色、素材、大きさなどか、で、着姿を生かすも、壊すもしてしまいます。
小物の微妙な合わせ具合でがらっと変わる雰囲気。
すべてに神経を研ぎ澄ませ、お嬢様をより引き立てる装いを一つ一つコーディネートしていきましょう。
振袖のご準備というのは、お嬢様にこういう変え替えのない経験をさせてあげる良い機会なのです。

だから、まだ、お若いお嬢様が、ワンピースを決めるような軽やかさとは
全く違う過程になり、ご家族の目が大切になってきます。
良いものとは。利益追求じゃないからこそ。
これまでに、当店にてお仕度をして下さったご家族様がそうであるように、
成人式ののち、
卒業式や、お友達の結婚式、ご自身の結婚式にて、または、数十年後、久しぶりに、たとう紙を開けたときでも、
「変わらず、あのときと同じように感動する」とお言葉をいただきます。
それは、利益を追求するのではなく、
企業維持を最優先に考えた仕組みとは違う、まっすぐなお仕度だからです。


第3章 専門店だから出来る細やかな「事例」
3-01 お得に「お誂え」も一つの選択肢
例えば、身長を気にされる方が結構いらっしゃいます。
これまでにも小柄の方のお振り袖で、ご相談させて頂いたのは、
別注振袖です。お一人の方のために振袖を作るのです。

お誂えだから、高い??
わあ!高そう!と声が聞こえてきそうですが、そんなことはないんですよ。
附下のお値段に少しお袖が長くなる分、少しプラス程度でおつくりすることができます。こちらのお写真も、そうです。
その方の身長のバランスを見て、
文様の大きさを調整して、配置していきます。

本来のお誂えとは、逆に割安なのです。
手作り品というのは、もともと一点一点作るので、誂え、オーダーだからその分高くなるなんてことは無いのです。
制作時に必ず行先が決まって作るということは、その分割安になるのが本来なのです。
一方、大量生産、ロット生産で作られたものを、追加で一点だけ作ることは、当然ながら、割高になります。
ですので、
良いもの、質の良いものを買おうと思うと、専門店のほうがお得になります。
大量生産品を扱うお店で、質の良いものを買うと、割高になりやすいです。
3-02 お母さんの振袖をお召しになるとき。
今ご相談が多くなっていますので、
こちらに綴りました。
帯を変える。小物だけを変える。襦袢だけ新調したい。サイズの変更、目立つところのみのクリーニングなどなど、色々なご相談があります。お気兼ねなくお聞きくださいね。
第4章 少しでも良いものを、買いたいと思うなら、「専門店」が「安心」で「お得」な理由
良いものということは、プリントやカタログになるようなな大量生産品ではないということですが、そういうものを扱うときには、「専門的な眼」が大切になります。

厄介なこと
覚えておいてほしいのですが、
今は、インクジェットの振袖も「友禅」と呼ばれます。
違法ではないのですが、
一般の方にとって、着物を一層分かりづらく感じませんか?
専門性って何?
「着物を知らない人が、着物を知らない人に着物を売る。」なんて、言葉をこの業界ではよく耳にしますが、
プリントの着物や利益を考えた着物をどれだけ見ても、眼は鍛えられません。

日々の仕事が、染や織と向き合うことだから
日々、白生地から厳選して、様々な染めを理解し、様々な職人さんの腕のレベルを見てきているから、
白生地、染め、織りを見れば、その適正なお値段、品質のレベルも分かります。
利益優先で作られた着物なのか、良いものを作ろうという思いで作られた着物なのか、
適正なお値段か・を見極めることが、お客様の安心な着物のお仕度につながっています。
ものの見方をお伝えしながら。
そして、きちんとお客様にお伝えできることが、専門性のひとつだと思います。
帯締めや帯揚げも、お値段はぴんきりです。当然、質もピンきりなんです。
どう違うのか。
市場を見まわたせば、帯締めのお値段でさえ、実際以上に高いお値段がついていることを見聞きします。
適正なお値段なのかどうか、見る眼をもっていること、それをお伝えできることで、安心してお求めいただけることと思います。
「専門店なら、大体このくらいの予算で、どんな振袖のお仕度ができるのだろう?」
「良い振袖って、どういうものをいうのだろう?」
「専門店の振袖を見てみたい」
など、気軽にお声をおかけください。
相談したら、買わなければならないとか、思う必要はありません。
また一度見に行ったら、しつこくお電話がかかってくるなんてことも、もちろん、ありません。
「ちょっと入りづらいかもしれません。が、入りづらいお店ほど実は良心的なものです。
出やすいお店です。」(笑)
和やかで、かけがえのない良い時間を重ねていけますように。


日々きもの専門店ささ木
電話 0776-22-4124
トップに戻る・・こちら
お母さまのお振袖で今の香りをと思ったら・・こちら
Comments