先日少しお寄り下さった美容師さんから
「お母さんの振袖を着られる方は、皆さん、「小物」に悩んでおられる」と。
そんなお話を伺いました。
(美容師さん、またお気軽にお寄り下さいね)
当店でも、最近は、お母さまの振袖を着られるというご相談が増えています。
お母さんの振袖に今の風を少し・・・と思ったら
①帯を変える。
②小物を変える。
③襦袢を新しくする。
欠かせない準備として。
・汚れを取る
・サイズを直す
お母さんの時と全く同じでは・・・。少し今の香をプラスしたい。そんなときは「3」つの方法があります。
その前に、振り袖は、成人式だけ???1回しか着ない?
ではないです。
これから続くお友達の結婚式や、大学の卒業式には、袴の下に振袖を着ると華やかです。
それから謝恩会もあります。
意外と着る機会が多いものなのです。
大事な縁談も(笑)あります。 いえ。笑いごとではありません。大事なことです。
成人式の時のお写真で「良いご縁談」がまとまった。なんてお話もお聞きすると
変わらず大切な第一礼装なのだと痛感します。
そして、ご自身の結婚式に着られる方もいらっしゃって、そんなお手伝いもさせて頂いています。
第一礼装とは
第一礼装というのは、その背後にご家族の存在を感じる特別な衣装なのだとしみじみ感じます。ワンピースのように自分で気軽に軽やかに決めるものとは違うものです。
だから、
お母さまの大切な思い出の振袖をうけつぐのは、とても素敵なことです。
そして、全く同じでは、ちょっと味気ないから、どこか、少し変えたい。
今の香りをプラスしたい・・
そんな風に思ったら。
次の3つの方法が考えられます。
その01 帯を変える。
どんな思いをお持ちですか?
◇母のは、白っぽい帯だったので、今度は黒っぽいのは、この振袖には合いますか?
◇振り袖だけでなく、お太鼓にして訪問着などにも使える帯だったら、もっと良いなあ。
まずはお聞かせください。
ご予算の範囲内にて、精一杯、専門的な眼を駆使して、良いものをお見せいたします。
ところで、、少しそれますが、
着物専門店ならではの眼でのお仕度って?
振袖というと、今は、写真撮影や着付け、卒業式の袴??まで??
競い合うようにたくさんの特典をつけたお店が8割?9割?かもしれません。
でも、ちょっとよく考えてみましょう。
ボランティアではないですから、どこかで帳尻を合わせるものです。
佐々木では、そういった特典はついていませんが、
逆に言えば、広告費やパンフレット代、美容師、着付け、写真撮影などのコストは一切かからない方法です。それだけ、良いものをお値打ちにお届けできるのです。
―お店を選ぶときー
何が得意で力を入れているお店かを見ること
良いものをできるだけ安く・・と思うなら、実は、専門店がお得なのだということを
知らない方は多いかもしれません。
着物ばかりは、特に品質や細やかで丁寧なお仕度という点を大切に思うのなら、専門店が得意な分野になります。
しかし、ヘアメイク、撮影、カタログなど、ご希望の場合は、チェーン店などでお仕度をするほうが間違いないです。
一度にすべてできてしまうというのも大切な利点かもしれません。
各お店の得意不得意をよく見て、選ぶのが賢い選択と言えます。
帯を変えてみようか・・と思うなら、佐々木では、こんな風に進んでいきます。
大体のご予算やお気持ちをお聞かせください。
その範囲の中で、出来る限り良いものをお届けしたいと思いながら、私たちは、探します。
いつも思うのは、
折角新調されるのだから、
出来る限り良いものを、お見せして、何十年後に見ても、「やっぱり良かった・・。」と思ってもらいたい。そんな思いで着物と対峙しています。
そして、どんな方が見ても、眼の有る方が見られても恥ずかしくないようなものを。
適正なお値段も大切です。(高いお値段がついていることが本当に多いのです。)
仕入れの際にも、値段が高くついていないか、この織り、文様で、この値段は、適正かどうかしっかり見ることを大切に考えています。
でも、見せてもらったり、相談したのに、買わなくても良いのですか?
見せて頂いたから、買わないといけない。と思わないでください。
「どんなものがあるのかな」
「専門店なら、この振袖に、この予算でどんな帯を見せてくれるんだろう」
と、そんな風に気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
その02 小物を変える
小物とは
・帯揚げや帯締め、重ね衿
・草履とバッグ
振り袖と帯はそのままでも、
帯上げや帯締めを変えるだけで、
小物で、雰囲気がぐん!と変わるのが本来の着物です。
普段の着物でも、着物がお好きな方々は、
帯締めと帯揚げの色にその方のセンスや意識を垣間見るぐらい
大切な部分なのです。
草履とバック
一番、時代が反映されるものかもしれません。
良く言われるのは、
・花緒が太くなったこと。
・歩きやすさを追求するようになったこと。
一足で、振りそで、訪問着、附下、色無地まで、使えるようなものが増えています。
バッグも、今は物がたっぷり入るものから、小さなクラッチバッグ。など色々ございます。
お好みをお聞かせ下さい。
その03 襦袢を新しくされるという方も。
意外と多いのは、襦袢だけでも新しくしてあげたい。と言われる方。
帯に比べれば、コストを抑えて、新しくさっぱりと着させてあげることが出来ます。
お母さまのでしたら、丸洗いでさっぱりもできます。
襦袢の状態にもよるかもしれません。
どこをどう変えていくか、どんな方法が良いか、
どんな方法があるか、上品で素敵な装いになりまうすように。
お嬢様のハレ姿が一層輝きますように
誠実に、しかも専門的に、ご一緒に考えさせて頂けたらうれしいです。
お母さんの振袖を着るときに欠かせない「2」つの準備
①寸法を確認する。
身長と裄(腕の長さ)が大切になります。
振袖だけでなく、襦袢も確認することになります。
②シミやカビ、汚れなどの確認。
汚れがひどい場合は、どこまできれいにするか。
見えるところだけ。という方法もありますよ。
振り袖を「洗う」ということは滅多にしませんが、どんな方法があるのか
相談をしましょう。保存状態が良い場合は、特に必要のない場合もあります。
事前にお見積もりさせて頂き、御意向を確認しながら、進めますので、安心してご相談頂けたらと存じます。
最後に。準備期間のこと。
お振り袖のご準備期間について。
カタログが2年も3年も前から届くと良くお聞きしますが、どうぞ、振り回されないでください。専門店でのご準備なら、1年もあれば十分です。
焦らず、じっくり、ご家族の想いを一つ一つ積み重ねるような時間でありますように。
じっくりと、地に足をつけて、本当に必要なものを、適正なお値段のものでご準備できますようにと願っています。
どうぞお心置きなくお聞きくださいませ。
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呉服の佐々木
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