「家のタンス」の着物の分からないコト。ずっと気になっていたこと。
専門店の意見が聞きたいけれど、
入りづらい・・
聞くだけでは悪くて・・・
そんな方に。
「家のタンス」に眠る着物の分からないコト
「聞くだけでも良いですか?」
専門店が責任を持って誠実にお答えします。
※専門店とは、レンタルや大量生産品の振袖などを扱っていない、手仕事のものを扱うお店のことをさしており、織りや染めのことを熟知しているお店のことを指しております。
「聞いてみたい」「聞くだけでも良いですか」の相談OKです!
これまでにも、「佐々木さんなら、分かるのじゃないかと思い・・」と他店で購入された着物のことを聞かれることが、結構あります。
これまでに、ご縁のあった方ではない方だと、どうして買ったお店ではなく、うちに聞いてくるのかな??と。
「聞くだけで悪いので、これ、食べて下さい。」なんてことも。
専門店ならではの正確な判断や意見をお聞きしたくても、入りづらいかったり、聞くだけでは悪くて・・と諦めている方もいらっしゃるのではないかと感じてきました。
お聞きいたします。
そこで、お気兼ねなく、専門的な意見をお伝えできないかと・・と考えました。
料金を設定させて頂くことで、お心置きなく何でも聞いていただけるのではないかと。
ご予約制になっております。
メールまたはお電話にてご予約いただければと思います。
こんな時は、料金は頂きません。
※あくまでも、聞くだけの場合です。また、お支払いについて、強制ではありません。聞くだけでは聞きづらい。悪くて聞けない。という方が、お聞きしやすいようにと設定したものですので、お気持ちでと思っています。
※通常通りの、お手入れを頼むかどうか、購入するかどうかの「相談」はもちろん料金は発生致しません。
※聞くだけのつもりだったのが、その後、その場で、お手入れを依頼するなど、ご縁を頂いた場合は、相談のための料金は発生致しません。
01
着物の判定のこと
・おばあちゃまの着物。良いものかどうか見てほしい。
・これは、何の紬?。結城じゃないですよね?
・子供の着物があるが、これは、七五三に使えますか?
・他店にて結城紬を安く購入したけれど、本当に結城紬か見てほしい。
・他店にて重要無形文化財の牛首紬と言われて購入したが、重要無形文化財の文字が帯に入っていない。どういうことでしょうか?
・タンスの着物全て価値として上中下で教えてほしい。
・取っておく価値のあるものかどうか教えてほしい。
02
コーディネートのこと
・タンスの着物と帯。全て見てほしい。
そのうえで、どれとどれを合わせると良いですか?
03
汚れや加工について
・この着物は、直してまで着る価値のあるものですか?
・他店の染み抜き診断会にて、この汚れは取れないから買ったほうが良いと言われたが、このシミは取れませんか?(→実際にはシミは取れました。こういうご相談は多いです)
04
寸法のこと
・この着物にこの襦袢は、寸法として合っていますか?
・譲り受けた着物が小さい感じがするが、着られますか?
\私たちが大事にしていること/
基本の大事な6つの眼
01
まずは生地質が重要
「良いものを作ろうと思う職人は、まずは、良い生地を選ぶ。
儲けようと思って作る人は、分かりづらい生地質をまず下げるもの。」
生地質、光沢、凹凸などを見て、
これから作ろうとするものに最適なものを探します。
生地質により色の深みや発色に大きく影響するので、
良い白生地に出会えることが大事です。
仕入れのときもまずは生地質をチェック。
02
お客様の好みをぐっと集中して、図案から考えることも多い。
着物も日々着られていくと、ご自分の好みが出来てきます。
大勢の方が好むものを作る市場の中では、そういう方の好みのものが作られていない場合も多く、そんなときは、お客様の好みをぐっと集中して構想を練り、一から制作となります。
絵師の方と相談しながら、地色や、図案、配色などを決めていきます。
出来上がったものが京都から送られてきて、荷造りの紐をほどくとき、以前は緊張の一瞬でしたが、今では、職先との信頼性が生まれ、安心して解けるようになってきた気がします。
03
必要なことは隅々まで手を抜かない。
一例ですが、
八掛の色を別誂えする専門店は多いと思いますが、必要であれば、ぼかし方や染め方までオーダーするお店はちょっと珍しいかもしれません。
写真;八掛の染め方、ぼかしかたからオーダー
ぼかしの八掛は表の生地にうつらないようにするためですが、文様の取り方によっては既成のぼかし方では表にひびくことがあります。
そんなときは、「ま、このくらいなら・・・」とはなりません。着物をお召しになったとき、うっすらと八掛の影が見えないよう、染め方から依頼することも。
04
染め上がり後のチェック
実は専門的な作業
染めのムラや染料とびがないか、生地難や汚れも含め、しっかりと、隅から隅までcheck。
このcheckも実は専門的な眼が必要な作業になります。
これは汚れなのか、染めむらなのか、または生地の難なのか、生地質の関係上仕方のないものなのか、判断が必要になります。
染め屋さんの仕事に戻すのかなど着物を知らないとできないコトと言えるかもしれません。
05
もちろん、仕立ても丸投げはしません。
より良いものに仕上がるよう和裁士さんと一点一点全て相談します。
お客様の仕立の好み、着物の文様の出方をはじめ、お客様のお好みや着物の専門的な知識のある店主と、
和裁士さんの和裁の専門的視点と、
必ず話し合って、仕立ての方針を確認しあいます。
06
そして日々のお手入れも。
手を抜かないのが佐々木流。
まだ着物が飛ぶように売れていた時代。
お手入れは無駄なことという感覚が強い時代がありました。
そんな時から、お買い上げいただいた後のことも丁寧にさせて頂いて参りました。
そんなおかげで、業者に丸投げしない知識と知恵が蓄積されてきました。
お手入れについては、もっと詳しくは
↓こちら
仕立で大切にしている\3/つのこと。
1 和裁士さんに丸投げしない。専門性をすり合わせて。
コスト削減のため、海外仕立てが多くなってきた今。私たちは、当店専属の和裁士さんと、顔を合わせて、一点一点、確認することを大切にしています。
基礎知識がないとできないことでもあるので、
ここまでする人(店主)はいないと、
和裁士さんからは、驚かれています(笑)。
新しいものも、洗い張りなどのお手入れ品、浴衣すべて、一点、一点吟味して、
和裁士さんの専門性と、店主の考えとを
すり合わせてより良い形で
お客様に着ていただけますよう努力しています。
店主からの視点としては、着物は、一点、一点、生地や柄が異なります。
何か不具合が生じないか。不具合に対し、どう対処するのが、ベストなのか。
それぞれの知恵を絞るためです。
また、日々、着物を着るような方であれば、ご自分の好みをしっかりとお持ちの方も多いため、お客様の好みを実現するためでもあります。
2 帯芯は6種類以上から選ぶ。
帯芯は、帯を仕立てる時に、必要なものですが、6種類以上の中から選ぶのは、ちょっと、珍しいかもしれません。
一点、一点、帯の具合を見極めながら、より適切な物を店主が選びます。
そして、お客様がご自身の好みがはっきりされている場合は、お客様の好みに合わせ、最適なものを選びます。
これが、意外と大事な部分なので、こちらも、手を抜きません。他の呉服屋さんが、芯を相談しに当店に来たこともありました(笑)。
3 ゆかたの柄合わせも。
着物は、柄合わせをして当然なのですが、ゆかたとなると・・・。最近では、柄合わせがされている「浴衣姿」をお見かけすることが、本当に減ってしまいました。
どの柄をどこにもってくるかで、雰囲気が随分変わります。
なので、当店では、しっかり時間を取って、和裁士さんと考え抜きます。
お客様の好みやセンスも関係してくるため
ここでも、和裁士さんと考えをすり合わせます。
これは、店主にも、仕立ての基礎知識がないとできないことであり、意外と時間と頭を要する手間な作業なのですが、ゆかたのお値段に、関わらず、すべて、きちっとさせて頂いています。折角着るなら、素敵に、きちっと着て頂いて、夏を上品に楽しんで頂けますように。
ご来店予約
小さなお店です。
不在の場合やお客様が重なることもありますので、
事前にご連絡頂けますと、
間違いないかと思います。