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  • 執筆者の写真佐々木呉服

大切な場面でとても評判の良い着姿について。

お客様のお声を色々お聞きさせていただくと見えてくることがあるものです。


日々の着物を楽しむのとはちょっと違い、ここぞという時。


たとえば、


帝国ホテルでの授賞式で、

または、オークラで、

あるときは、京都の美術館の館長に、などなど

眼のある方々に、絶賛されたというお声を長年お聞きさせて頂いていると、


こちらも、うれしい思いが沸き上がってくるのは当然ながら、


見えてくることがあります。



眼の有る方に絶賛されたという方々にお誂えいただいたお着物を思い起こしてみれば、

どの方も、

それは、一点、一点の着物が(または帯が)すばらしいのは、もちろん。

それだけでなく、


着物と帯の素材感や、文様、色合いが、「ばちっ」と、「ぴたっ」と合わせたときであると

つくづく感じるのです。


ぴたっと、少しもずれることなく、びたっと合わせたとき、


一点、一点の着物や帯がすばらしい。というだけではなく、


その素材感から


着物と帯がぴたっと合うことで



眼のある方々からも称賛されるような体験をされていらっしゃるのだなと感じるのです。


そんな体験をされるかたがもっともっと増えられますようにと、そんなことを思うのですが、


それは、決して、人間国宝の品であるとか、有名な作家であるとか、

雑誌で見かけたようなとか、そういったものが中心ではありません。



それでも眼の有る方というのは、もちろんながら、いらっしゃって、分かって下さり、

そういう方というのは、また、ちゃんと相手に伝えて下さるのだなあと教えて頂くのですが。


もしかしたら、最初は私たちがおすすめするコーディネートが、そこまでは分からない場合もあるかもしれませんが、ここぞというときの貴重な体験を通して、


お客様自身も、着物の見る眼や、

きものを着る時間が、

ぐんと、かけがえのない、すばらしい時間に変わるのだと

つくづく感じているところです。

 


お写真は、着物も帯も、

地色や織の糸の色のトーンを抑えることで、

上品で、合わせやすく、無難でなく、これみよがしでもない。

そんなことを思いながら、作ったものです。



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