top of page
  • 執筆者の写真佐々木呉服

漆箔の名古屋帯


 

ありきたりでないものを求めて


私たちのお店に来られるお客様というのは、

どちらかと言えば、


初心者の方が着物と聞いてまず思い浮かべるであろう

「the着物」。ではない(笑)ものを

求めて来られる方が多いように思います。


だからと言って、奇抜なものという意味ではなく。

上品で品格があり、ちょっとひねりのあるもの。


よくお見かけするものでは、味気ない・・・。




そんな感覚をお持ちになっていくもので、

長年、お付き合いをさせて頂くほどに、その傾向が強くなります(笑)。



 

そうすると、常に、お客様の想いに完璧に答えようと、

日々、もがく、店主がおります(笑)。





一つ、一つ、時間をかけて、探し、作り、探す。


見ていると、本当に不器用な店主であります。

お客様には、分からないところも、手を抜けない質です。


一点、一点入魂方式。

できる限りのことを尽くしたいと思うようです。


だから、

あるお客様が、

大きなお茶会に参加されたとき、

某有名私立美術館の館長が、

あなたの着物と帯は、すごく、雰囲気が合っていてすばらしいと

ほめていただいた。

他の方がたくさんいらっしゃるのに、

わざわざ、私のところに来られて。。~!


なあんて、お聞きすると、

もう本当に、喜んで。喜んで。



 




お写真は、漆箔の名古屋帯。

もう、あっという間にお店から巣立っていった帯ですが、

皮のような質感に、

改まった華紋。

ちょっと、お見掛けしない雰囲気は、

奇抜ではなく、

上品で、秘めた迫力と、品格が迫ってくるようです。







bottom of page