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執筆者の写真佐々木呉服

赤ちゃんが生まれたら。神聖な「白生地の産着」

こんにちは。男の子二人の母でもある若女将です。

私がお嫁にきたころ、仕立て上がってきたものをみて、釘付けになったものがあります。

それが、白生地の産着です。

「初めてみた。なんて、神々しいお召し物があるのか。しかも、なんて、可愛い・・・。

子供を授かったらこれを着せたい。」

と密やかにつぶやいたのを覚えています。


先々代のころより、宣伝することなく、ひっそりと、着物がお好きなお客様にだけ、おつくりをしてきたものです。


待望の赤ちゃんが生まれたら、可愛くて可愛くて仕方がない。


もしかしたら、産後はちょっと疲れているお母さんもいらっしゃるかもしれません。

(私も二人目のときは、高齢ということもあり、疲弊しました・・・)


でも、そんなときでも、この姿を見ると、エネルギーがわいてきます。

祈りをも感じるような神聖な愛らしさをご紹介します。



 

ベビードレスよりも似合うように思うのは、日本人のお肌の色や、お顔立ちからでしょうか。

 

神聖で祈りさえ感じる。

日本人の肌の色や、お顔立ちからなのか、


白いベビードレスよりも

お顔がきれいに映るような気がします。

違和感がないんです。



古来、白は神聖な色でした。

一生は白で始まり、白で終わるとも言われます。


まだ自我の芽生えていない赤ちゃんは、

清浄な白がまぶしいほど似あいます。


祈りを感じるような神聖な愛らしさ。


しかも、生後から、2歳ころまで長く、お使いいただけます。


オンラインショップでもご紹介しております。→☆こちら


 

神聖な愛らしさ。伝えたい5つのこと

 

目次

①ベビードレス以上に着る機会が多い!

②男の子には一つ紋

 女の子は紋なしで、うっすらピンクに染めます

③寒い季節も大丈夫。

④ペラペラな絹は使いません。

⑥愛らしい赤ちゃんの着物姿が消えませんように。


白生地の産着

【商品番号31-4】白生地の産着




First Silk01

たくさんの機会

 
①ベビードレス以上に着る機会がたくさん
 

素敵だけど、きる機会がなさそうかな??


と思われるかもしれませんが、そんなことないんです。

ちょうど、生まれてから2年間ほどは、行事がいっぱい。

意外と着る機会がたくさんある時期になります。


そして、目覚ましい成長をとげて、くるくると変わる愛らしい姿に目が離せない時期でもあります。そして、ご両家がそろったり、人が集う機会も多い時期です。

そんな時に。




しかも、ベビードレスと違い、着物の良い点は、伸縮自在。




【年齢別の着る機会】をご紹介します

 

肩上げ腰上げせず、そのままのサイズで使うとき

 

①産院から退院されるお祝いの時。

②初宮参りのとき。

お食い初め。命名式。などなど


 通常の初着(かけ着)の下に、白生地の着物をきます。

 ベビードレス代わりですが、初着の下に、白生地の着物は、実は、一番正式な装いになります。




子供は大きくなりましたが、今も、この写真を見れば、心なごみ、目じりが下がります。



お宮参りの写真は、我が家では、

・初着をかけた姿と、

・白生地の写真


二つとりました。


そして、リビングにずっと飾っているのは、どちらかというと、白生地の着物の写真です(笑)


初着は、七五三のときにも使えますが、


白生地は赤ちゃんらしい香りが漂って、つい、お写真に目がいきます。







 

よちよち歩き出したら、腰上げ・肩上げをして

 

〇節目節目のお祝いの時に。


お誕生日

初節句

お正月

などなど。


〇お子様の体格や成長にもよりますが、おおむね2歳ころまで着られます。

 

ご親族の結婚式などあれば、人気者まちがいなしです(笑)。


 

汚れは気になさらず、ドンドン、お着せ下さることをお勧めしています。

行動範囲がまだ狭いので、意外と、汚れないかと思いますが、

汚れたら、染み抜きで大丈夫です。







First Silk 02

加工のこと

 
男の子は一つ紋を入れて。女の子は、白生地をうっすらピンクに染めます。(加工のこと)
男児は後ろに家紋をいれます。女の子は家紋は入れず、美しいピンクに染めます

男の子は、袖なしもにも、着物にも、家紋をお入れします。

家紋を入れるということ


お写真はきものの後ろです。

男の子には、後ろに家紋をお入れさせて頂いています。


着物にも、袖なしにも家紋が入ります。


この着物に家紋を入れるということが、すごく大事で尊いことに想える最近です。


レンタルの着物では、貼り紋だったり、あたりさわりのない紋が付いてたりします。


自分の家の紋を、考えるときって、あまり多くないこのご時世だからこそ。


命を繋いでいく象徴にも思えてきます。



女児 産着 美しい淡いピンクに染めます

女の子は、着物も袖なしも。うっすらピンク

白生地を京都にて、ピンクに染めます。紋は、強く当たるので、入れておりませんが、ご希望の場合は、お入れさせて頂きます。上の写真は、(着物)の方です。



綿入り袖なしも、同じ生地で、うっすらピンクに染め上げます。


中に、ふんわりと綿をいれていますます。



そして、着物を着せた時の周りの方の反応を見て頂ければ、やっぱり、大人気(笑)…





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着心地や仕立てのこと

 

寒い季節も安心。綿入りフワフワ袖なしで、あたたかい

袖なし 女の子様用

お正月などの寒い季節も大丈夫。ふわふわの袖なしがあたたかい。

白生地の産着の着物と同じ生地で、袖なしをお付けしています。


袖なしの前。丸い衿が愛らしいです。

絹は、人の肌と同じタンパク質。これは、他のどの繊維とも違います。

だから、絹は、肌さわりが、どの繊維とも違い、心地よさでは、どの繊維もかないません。


こちらは、袖なしの後ろです。


吸水率や、速乾性、保温性がどの繊維よりすぐれています。だから、つややかで、さらり、ふんわりと優しい風合い。赤ちゃんの肌のよう。




【子供の着物仕立ては実は難しい。仕立ての技術を受け継ぐこと】

 

袖なしの中には、うっすらと綿が入っています。この綿の入れ具合が、難しいのです。


和裁士さんの中でも、

子供の仕立は、難しいので、やりたがない方もいらっしゃるくらいなのですが、


佐々木では、先々代の時からお世話になっている大ベテランの仕立士から、

若い和裁士さんに、仕立のコツの伝授をしてもらい、

時代を超えて、受け継がれています。


赤ちゃんのものが、どんどん、消えていくわけには、

仕立の出来る人が、とても少ないということもあるのです。


First Silk 04

絹の質や地紋のこと

 

絹といっても。。ペラペラの絹は使いません。上質な絹の白生地を使っているから安心。

赤ちゃんの素肌に直接ふれても大丈夫。


絹と一言でいっても、ペラペラ、透けそうな薄さのものは使いません。

(そういうところとは、取引自体ありませんが)


当店が、上質な着物を作るときに用いるのと同じ白生地を使って

赤ちゃんのものもおつくりしています。



日本の絹

生地は、日本の絹の上質なものを使います。

地紋は、男の子は、さや型や、七宝など。

今までにも、色々な地紋でおつくりしてまいりました。


地紋にかかわらず、生地の質は、どれも同じレベルの上質な正絹です。


※生地の地紋の柄は、その時によって、多少変わってきます。ご了承下さいませ。




文様はその時々で、色々。向い鶴や、こちらのお写真は、源氏香。



着物と袖なしの地紋は同じものをお使いします。


絹と言っても、

コスト削減のため、

向こう側が透けるような薄さのものが、結構出回っていますが、


そういうものは、一切使用していません。

私が使うのは、日本の絹で、上質なものです。


大人の着物も、そうですが、上質なものは、着たときの、ラインが、とろんとして、全然違ってきます。

そして、何より、着ている人が本当に心地いいものです。穏やかな気持になります。

もちろん生地質も厳選しています

ペラペラの絹は使いません。

赤ちゃんの肌に触れる刺激は、大人以上。

まずは、触って、ものごとを覚えていくのですから。


赤ちゃんのときこそ、上質なものを、触わる経験も大切なのではないかと思えます。







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お手入れのこと

 

汚れても大丈夫!
赤ちゃんですから、こんな時だって。でも大丈夫

汚れても大丈夫。

大切な絹の着物。

汚れないか心配・・・と思われるかもしれませんが、案外、汚れないものです。


お写真のように

こんな時だってもちろん!あります。

舐めたり、よだれ、鼻水、お乳がこぼれたり。



それでも、まだ、そんなに行動範囲が広いわけではないので、思ったほどは汚れないかと思いますが、汚れても、染み抜きで大丈夫です。


うちの息子のものは、10年以上前のものですが、未だにきれいで、

お店に見本品として飾らせてもらっています。





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花咲か爺さん

 
愛らしい赤ちゃんの着物姿が消えませんように。
 

我が家の息子たちが、赤ちゃんだったころ。よく思ったことがあります。

「赤ちゃんって、まるで、花咲か爺さんのよう・・。」



まわりのひとの心に花を咲かせて、みんなを笑顔にさせます。家族だけじゃありません。知らない方をも笑顔にさせます。すごいなあ。まぶしいなあ。



「花を咲かせましょう」

そんな赤ちゃんが白生地の着物をきたら、最強なんです(笑)


でも、もう、

白生地姿の赤ちゃんをお見掛けしたことのある方って、殆どいないのではないでしょうか。


それは、もう、仕立てることのできる方も、ごく少ないからでもあり、呉服屋さんに、知恵や知識が残っていないということもあるかもしれません。






あっという間に過ぎていく愛らしい時間。

大切に大切にお過ごし頂けますように。








FirstSilk


いつの日か、家族の祈りが、この小さな白生地の産着通して、静かに、しっかりと、伝わりますように。そう祈りながら、大切に、お仕立させて頂いております。


左から  着物前 着物後 袖なし前 袖なし後

 



白生地産着ご注文方法


うけつがれる「神聖さ」商品番号31-4

袖なし付き 白生地の産着セット 


お値段はお問合せ下さいませ

年々白生地のお値段が上がっておりますので、恐れ入りますがお問合せください。お気兼ねなくどうぞ。







この写真は我が家の子供たちが使い古したものを、見本としてのせております。

ご注文いただいた後、お仕立てに入ります。


お作りする場合、遠方の方は、ご不安も多いかと存じます。細かに連絡をとりながら、なんでもお聞きいただけたらと思います。



※着物のみの単品もお作りさせて頂いています。こちら。


〇お問合せ

 

お電話でもメールでも、どちらでもお問い合わせ頂けます。


℡ 0776-22-4124

メールにてお問合せ

白生地の産着の注文とお書きくださいませ。

 


〇ご注文の流れ

 

①男の子か、女の子か、お知らせ下さいませ。


  ・男の子の場合は、家紋名も、お知らせくださいませ。)

  ・家紋名が分からない場合は、画像で送っていただいても構いません。

  ・女の子には、家紋が付きませんが、つけることもできます。


②サイズは、1サイズです。

・0歳から2歳ころ用


③お仕立ての混み具合により、お時間がかかることがあります。お早目にご注文頂ければと存じます。


④お振込みまたは代引きになります。

 送料は無料です。

 お振込みまたは代引きの手数料はご負担をお願いしております。




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