「白生地の紋のお色は変えれますか？」
そんなお問合せから、
今回、下のお写真の産着が出来上がりました。
インスタに掲載させて頂きましたら、とても好評なお色でしたので、
こちらでも、ご紹介させて頂こうと思います！
通常は下のお写真のような紺地の紋をお入れさせて頂いております。
こんな感じです。↓
お客様のご希望は
「淡萌黄色」
うすもえぎいろ
でした。
・・
萌黄色とは、
萌木とも書きますが、
芽が出たばかりの草木の色。
・・
お生まれになったばかりの赤ちゃんに重なるようで、
これからご成長される
とても良いお色を選んでくださいました。
・・
着物のお色もそうですが、
〇〇色
と職人さんに伝えれば、こちらの思ったようなお色を染めることが出来るのかというと、
実は、出来ません。
お色は、本当に、微妙な色の違いがあり、
〇〇色の解釈も異なってくるので、
色見本から選んでいただき、職人さんにその色見本を渡すのが一番なんです。
そんなわけで、
少し距離のある県外のお客様でしたので、
いくつか近そうなお色の見本をお送りさせて頂き選んでいただきました。
・・・
お値段は、もちろん変わりません。
加工の手間は変わりませんから。
であれば、せっかくですので、
思い入れのあるお色を選んでいただけたら、
一層、素敵。愛着のあるお品になるかと思います。
今回のお客様とは別の方ですが、
私は死んでいなくなっても、この着物を通して、
何か感じ取ってくれるのなら、
作った甲斐があったと思っているんです。
そんなお話をしてくださった方もいらっしゃいました。
お子様が成長されて、
品物の良しあしが分かるような年になったころには、
きっと、たくさんの深い思いが伝わることと、願っております。
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