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  • 執筆者の写真佐々木呉服

八掛直しの方法も色々


狭い店内お手入れ品で埋もれてきました(;'∀')

例年以上に、お手入れ品を多く承っております。




本日は「八掛」の話です。

ちなみに、八掛とは、裾4枚、袖2枚、衿先2枚計8枚使われるので、八掛です。

ご存知でしたか?((´∀`*)



着物を良く着るようになると、八掛が擦り切れてくるかと思います。


八掛の存在は、一番大切な着物の部分が擦り切れるのを防ぐためなので、

擦り切れていって当然で、正解!なのですが、



この八掛直しのやり方について、お客様と店主のお話で、先日、「!」と思うことがありましたので、



あああ。そうか、

他のお店では、そういう方法でされているところもあるのだなあと思い、

参考になればと書いてみることにしました。


( ゆずの季節ですね。たくさんいただきました。良い香り。 )

 

とあるお客様との会話

「着物は身丈を長めに作ってもらっているの。」

店主

「?その寸法だと着づらくないですか?」


 


そのお客様がこれまでお付き合いのあったお店では、

新しく着物を作るときは、八掛直しをみこして、身丈を長めに作ってこられた。と。


着物を良く着られるので、一枚の着物も、何度も八掛直しをされるとのことですが。



これが意味することは、

つまり、

八掛の裾を直すため、大切な着物の生地ごと、裾を切って、八掛を直すということ。


裾である下をばっさり切って、きれいに整える。という感じでしょうか。




この方法は簡単なのですが、裾を直すたびに、文様の位置が下にずれてきます。

着物の長さが、少しずつ短くなっていくということです。





この方法は、八掛直しで一番簡単なのですが、大切な着物や、図案が気に入ってるものであったら、、、どうでしょうか。

素材によっても違ってきます。

着物の直し方というのは、一つではないので、どんな方法があるのか、どうやって直していくのか。



ちなみに当店では、八掛直しは、この簡単な方法は殆どしませんが、


どうしてしないのか。とか。

ではどういう方法があるのか。


とか。



お話しながら進めていきます。


「あー。そうなの。そんな方法があるの」。



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