top of page
  • 執筆者の写真佐々木呉服

本物に触れることで、分かることがある。


この写真は、お茶のお点前の時に使わせて頂いたお茶釜です。

聞けば、多分400年ほど前の釜だそうだ。

この釜が、すごい。

何がすごいかと言えば、

普通、女性の場合は、袱紗を使って、蓋を取るのですが、

男性の場合は、素手で蓋をあけるので、熱い場合が多い。


ところが、この窯のつまみは、熱くない。

 通常は、熱くて持てない場合や、我慢をして持つことが多いのですが、

(時には、「アチー!!」と心の中で叫ぶことも。心の声が漏れている時も

あるかもしれない(笑))

 この窯は違い、

 熱くないのです。


この釜の蓋のつまみに触れると、

この釜を作った数百年前の職人さんの技術の高さと、

この釜を大切に大切に受け継いできた先生方の想いも感じる。

本物の道具を使わせて下さる先生に、感謝しながら、

手に触れなければ、分からないことがあると思った。

bottom of page