本物に触れることで、分かることがある。
- 佐々木呉服
- 2017年2月20日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年5月19日
この写真は、お茶のお点前の時に使わせて頂いたお茶釜です。
聞けば、多分400年ほど前の釜だそうだ。
この釜が、すごい。
何がすごいかと言えば、
普通、女性の場合は、袱紗を使って、蓋を取るのですが、
男性の場合は、素手で蓋をあけるので、熱い場合が多い。

ところが、この窯のつまみは、熱くない。
通常は、熱くて持てない場合や、我慢をして持つことが多いのですが、
(時には、「アチー!!」と心の中で叫ぶことも。心の声が漏れている時も
あるかもしれない(笑))
この窯は違い、
熱くないのです。

この釜の蓋のつまみに触れると、
この釜を作った数百年前の職人さんの技術の高さと、
この釜を大切に大切に受け継いできた先生方の想いも感じる。
本物の道具を使わせて下さる先生に、感謝しながら、
手に触れなければ、分からないことがあると思った。
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