本場結城紬が帯になりました。
本場結城紬の着物を思い浮かべれば、こちらの帯の締め心地の良さは容易に想像がつくかもしれません。空気を含んだ軽やかさ、暖かさ、締めやすさは、当然ながら、塩瀬の帯を締めるのとは全く違う心地よさ。
本場結城紬という証紙の代わりに生み出されたものー
ただ、証紙はついていません。偽物?まがい物?ではありません。
絣の工程が古来の技法とは異なっているため、結城紬の証紙はついておりません。
それを十分承知の上、その証紙がなくても風合い・雰囲気・風情、素材感に「良い!」と仕入れたお品になります。もしかしたら、自信がないとなかなか仕入れられないお品かもしれません。
また、「本場結城」というブランドに惹かれているのではなく、そのお品を純粋に見て、「良い」「品質からお値段も適切」と分かるから仕入れられるお品とも言えます。
ですので、ブランド主義の方には向かないかもしれませんが、同じような視点・目をお持ちの方向きのお品とも言えます。
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こちらの珍しい帯は、紬問屋の太田和さんと村九という本場結城紬の機屋さんとで作ったお品です。
本場結城紬と変わらない生地の風合いながら証紙がつかないのは、古来からの絣の工程に新しい技法を取り入れたためです。証紙の代わりに、得たかったものは、従来の本場結城紬で見かける絣とは違う味わいなのです。
【ほぐし織とは】
経糸を板の上に張り、上から型紙にそって刷り込み染色をします。絣がずれないように一度機にかけ仮織をし、仮織の緯糸を外しながら織りあげます。その仮織を取る作業を「ほぐす」と表現することで「ほぐし織り」名付けられたようです。
ー本場結城紬 ほぐし織名古屋帯ー
本場結城紬は、原料糸、絣つくり、織りの技法について厳密な枠組みの中で織り継がれ国の重要無形文化財に指定されています。本品は絣つくりの工程に新しい技法をとりいれた従来の本場結城紬にない絣の味わいを生み出しました 絣作りの工程が古来の技法と異なりますが生地の風合い品質は従来の本場結城紬と変わらないことを保証いたします ー本場結城紬 和匠会ー
着物が身近になればなるほど、「いかにも」でないものに目がいくようのなるものでありますが、そういう方のための帯とも言えるかもしれません。
〇お値段は仕立て代等別となります
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