【まず、大前提として~】
薄物のコートについて、まずは、酷暑の中を無理して着るものではありません(笑)地球規模で暑くなってきている今、薄物のコートは、気温や状況、場面によって柔軟に考えていきたいですね。
〇お客様から薄物のコートが欲しいと言われることが、意外とあります。理由をお聞きしますと、
・移動中の新幹線のクーラーが冷える。・大切な帯が椅子に座ってすれてしまったり、道中の埃や黄砂などよごれないか心配。・お茶会に行くと、みなさん、薄物を羽織っている。・お仕事柄着物で移動が多い方など、改まった席に行かれる方からが多いと言えるかもしれません。
(念のため、お伝えしますと)間違っても、酷暑のなか、無理をして着られる方は、いらっしゃらず、必要に応じてと言えます。
◎季節で言えば、
日差しが強くなってきたころの5月ごろから、暑さの残る9月、10月ころまで。お写真のコートは、透け感が強すぎませんので、季節も緩やかにお使いいただけます。
そして、
お茶の先生などは、道中の目に見えない汚れや穢れをお相手先に持ち来ないというお気持ちから、お召しになるかたもいらっしゃいます。
目に見えないものを尊び、畏れる。
それは日本文化の根源でもあり、合理的でないと一蹴しきれない、相手を敬う思いにあふれていて、
とても惹かれます。
くれぐれも、猛暑が続くような日にはご無理なさらずですので、
状況に合わせてお召しいただくのが今の暑い日のコート事情と言えます。
〇暑い日に選ぶコートに、何を求めますか?
ー「よれっ」としない張りの大切さー
薄物のコート地は、色々なものが出ています。
オーガンジー、レース、紋紗などなど。
柄がモダンなものだったり、お色が自分で選べたり。何を重視したらいいのでしょうか。素材感の選び方では、例えば、レースやモダンな柄の透け感の強いものなどですと、カジュアル感が強くなってきますね。
お好みではありますが、カジュアル志向でないのでしたら、
色々な着物に合わせることになるコートには、シンプルなものを選ぶと、ごちゃごちゃせず、すっきりとした着姿になり、きちんと感。改まった感じが出てきます。
また、
夏ですので、
コートを脱いだとき、
はっとさせるような対比を演出することもできます。
ですが、ただのシンプルでは面白くありません。
〇光沢をも感じさせる張り感の珍しさー
いろいろなメーカーで、薄物のコート地などを見せていただいています。
柄が素敵だったり、お色が選べたり。素材感も色々ですね。
ですが、このコート地ほどの張り感のあるものって、とても珍しく、店主の目にとまりました。
良くお見掛けする薄物のコートの難点は、薄さゆえに、着るほどによれてきます。
それをどうにかしたいと織りあげられた反物になりますが、このテンション(張り感)で織ることは難しく、もうしばらくは、作れないかもと言われたものになります。
この張り感が、光りのベールをまとうような光沢をも感じさせ、シンプルな柄の中に、品格と存在感をはなちます。
こちらの生地でさえ、着続ければ、少しずつ張り感は失われていくと思いますが、それでも、良くお見掛けするような、よれよれ、しゅわしゅわっとしたほどまでにはなりません。
〇透け感が強すぎず、お色が濃い地のため、お召しいただける季節も緩やかに。
濃い地で、また、透け感が強いものではありませんので、
日差しが強くなった5月ころから、9月、10月の頭ごろまでお召しいただけますので、何かと重宝な一枚になることと思います。
〇そして、実は「無地」ではありません。
染めは、無地では面白くありません。
だからと言って、描いていただくとなると、お値段が張ってきます。
そこで、店主考え、ひらめいたそうです(笑)。
実は、下に行くほど濃くなるようにぼかしで染めていただきました。
そうすることで、お顔回りはすっきりと涼し気に。
下に行くほど濃い地になることで、重厚感、品格が感じられます。
お写真 一枚目は薄地の着物に。2枚目3枚目のお写真は濃い地の着物に合わせてみました。ご参考までに。
お着物のお色を選びませんよ。
【お色】
お顔まわりは、光悦茶とでも言いましょうか。穏やかで落ち着いた茶です。
そこから、裾に向けて、濃い地になっていきます。
〇紋紗地コート ¥282.000(税込)
〇お仕立て代 別
〇お仕立て お好みのお仕立てなどお聞きして、お仕立て方法を決めていきます。
〇送料 無料
top of page
¥0価格
消費税込み
関連商品
bottom of page