眺めていると、なんだか「やさしい」気持ちになる帯が入ってきました。
この「やさしさ」の正体は、一体何だろう~とながめていますと、見えてきます(笑)
夏の帯なのですが、涼し気で、静かなやさしさに満ちた帯です。
説明するのは野暮ではありますが(笑)
①糸目が見えない手描き糸目友禅
使われているお色のやさしさと、描き方にも特徴があり、こちらの帯は、手描き糸目友禅なのですが、地が白のため、リースの緑の周りに描かれている糸目が見えないんです。ぱっと見は、無線友禅のようにも見え、境界線を感じさせないからでしょうか。やさしい雰囲気をまといます。
②柄のこと
洋の東西を問わず、リースは、丸くて、角がなく、切れ目がない永遠の象徴です。日本では、円相が思い起こされて、すべてを満たし、宇宙をあらわしたりもします。
曲線のみの柄を手描きで、情緒あふれる描き方をしているのですから、ほんわかと満たされた気持ちを引き出すのかもしれませんね😊
前の柄も、曲線が、優雅でしずかでなんとも素敵です。
そして、リースは、オリーブ。蕾、花、実。
ノアの箱舟で、鳩がオリーブの若葉を加えて戻ってきたことで、洪水が鎮まったことをしるというエピソードは有名ですね😊
③素材のこと
群馬県の赤城山のふもとで丹念におりあげた生地です。
絹素材ながら、しゃり感と張り感と、艶のある風合い豊かな素材です。うっすらと、格子状にも見える織りは、緯糸(よこ)に、2種類の糸を用いることで、独特の風合いを作り上げています。一つは精錬していない生のままの生糸。もう一つは、しゃり感をつけ撚りあげた紬糸。ですので、通常の絹の9寸帯よりも、軽くて締め心地も軽やかな風合いです。
これから暑さが本番になってきますが、エネルギーにあふれる夏こそ、手を伸ばしたくなる帯と言えるかもしれません。
絹紅梅ゆかたや小千谷などにも合わせられますよ。また、絽の着物にも🙆比較的幅広く、気軽にお使いいただける帯です。
オリーブ 9寸名古屋帯 絹
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