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執筆者の写真佐々木呉服

頑張りすぎず格調のある装いにしたいとき①


■気分にぴったっと寄り添う「着物」   

ここぞという時は、

(格調のある付け下げや訪問着)×(格調の有る袋帯)が一番ですが、

 着物を着始めると、そんな場面場面ばかりではありません。

 頑張りすぎると浮いてしまうこともあります。

「気合入れてきたな~」と思われる装いは、ちょっと浮いている証拠かもしれません。

さりげなく配慮が行き届いた、気持ち良さの伝わるような装いを目指したいですね。

さあ。どんな風にコーディネートを考えましょうか。お会いする方々のことを考えて、何を合わせようか・・あれこれと考える。楽しい時間の始まりです。

■例えばこんな時      

いつものメンバーでの新年会。

\動きやすさと格調の高さの両方がほしい。/

そんなときは、後染めの紬で少し格を下げてみる。


写真

後染め紬無地きもの × 唐織袋帯

【ちょっと説明すると・・】

①着物の生地質の格

「紬」にすることで、動きやすく汚れも目立ちにくい。後染めなので、紬と言えど、先染めより格は上。

いつものメンバーとは言え、お茶会に先染めはNGですが、後染めで、しかも無地なら格を損なうことがありません。(先生によっては、意見が異なるため、先生の指示を仰ぐのが大切ですが)

②着物の文様の格

無地のため格としては自由自在。

お茶会なら一つ紋があると良い。紋の種類も選べて愉しいところでも。

③帯の格

織りの袋帯。文様は新年にふさわしく、格調高く七宝で吉祥文様でおめでさを演出♪。

そして、ここがポイント☝

後染めとはいえ、紬で少し下げた格を格調ある袋帯で補う思い。

 あまり難しく考えず、柔軟に。大切なことは、着ていく場所、集まる方々、求められている立場を考えることが大切です。

見る眼・センス・そして、一番大切な想いが、静かに伝わるような装いを目指したいですね。

新しい一年が、気持ちよくスタートできますように。さあ。行ってらっしゃい(笑)♪


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