八掛直しの方法も色々
- 佐々木呉服
- 2019年12月20日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年9月14日
狭い店内お手入れ品で埋もれてきました(;'∀')
例年以上に、お手入れ品を多く承っております。
本日は「八掛」の話です。
ちなみに、八掛とは、裾4枚、袖2枚、衿先2枚計8枚使われるので、八掛です。
ご存知でしたか?((´∀`*)
着物を良く着るようになると、八掛が擦り切れてくるかと思います。
八掛の存在は、一番大切な着物の部分が擦り切れるのを防ぐためなので、
擦り切れていって当然で、正解!なのですが、
この八掛直しのやり方について、お客様と店主のお話で、先日、「!」と思うことがありましたので、
あああ。そうか、
他のお店では、そういう方法でされているところもあるのだなあと思い、
参考になればと書いてみることにしました。

( ゆずの季節ですね。たくさんいただきました。良い香り。 )
とあるお客様との会話
「着物は身丈を長めに作ってもらっているの。」
店主
「?その寸法だと着づらくないですか?」
そのお客様がこれまでお付き合いのあったお店では、
新しく着物を作るときは、八掛直しをみこして、身丈を長めに作ってこられた。と。
着物を良く着られるので、一枚の着物も、何度も八掛直しをされるとのことですが。
これが意味することは、
つまり、
八掛の裾を直すため、大切な着物の生地ごと、裾を切って、八掛を直すということ。
裾である下をばっさり切って、きれいに整える。という感じでしょうか。
この方法は簡単なのですが、裾を直すたびに、文様の位置が下にずれてきます。
着物の長さが、少しずつ短くなっていくということです。
この方法は、八掛直しで一番簡単なのですが、大切な着物や、図案が気に入ってるものであったら、、、どうでしょうか。
素材によっても違ってきます。
着物の直し方というのは、一つではないので、どんな方法があるのか、どうやって直していくのか。
ちなみに当店では、八掛直しは、この簡単な方法は殆どしませんが、
どうしてしないのか。とか。
ではどういう方法があるのか。
とか。
お話しながら進めていきます。
「あー。そうなの。そんな方法があるの」。
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