年齢を重ねるほどに、花や鳥が愛おしくなるようです。 ある朝の日。家の庭に鶯が。庭の満開の太郎冠者(椿)の蜜に引き寄せられたのか、その美声の練習まで聞かせてもらい、何とも幸せなひと時が過ぎていく。こういう瞬間をうららかな春というのだろうか。 次の朝、店に飾る椿を手折りに行くと、 葉には、ついばまれた跡が、ここかしこに。 以前なら、葉に痛みが・・・と思っていたのに、愛らしくて仕方がない。 百貫の加賀友禅の額をふと思い出し、店に飾ってみた。 愛おしい。