少し前までは、座敷にしつらえて、夏のお客様へのおもてなしの道具にかかせなかった団扇。時代は巡り、扇風機、そしてクーラーと快適になってきたけれど、お客様のためにおいてある団扇のある風景は、何だかぐっとくる。 少し暑くて寝苦しい夜、子供たちが眠りにつくまで、竹のうちわで、ゆっくりとあおいでいる。そんな時間が愛おしくて仕方がない。ふと不思議に思うのは、プラスチックの公告の団扇では、これは興ざめなのだ。 (竹にゆかた地の団扇) 団扇のある風景